テレビや映画に採用された人気漫画
砂時計について、簡単にまとめてみました。
「砂時計」(すなどけい)というのは、芦原 妃名子(あしはら ひなこ)さんの書き下ろした少女漫画のタイトルなのです。この漫画は、「Betsucomi」(ベツコミ)という
月刊少女漫画雑誌に、2006年7月号まで本編を含め約3年間連載された作品です。「砂時計」は2005年に小学館漫画賞少女向け部門を受賞しています。「砂時計」は話題作品となり、2007年3月にはテレビドラマ化されTBS系の、あの「愛の劇場」に登場した。これが人気となり同年5月に今度はDVD化され、「DVDBOX1」が発売された。「DVDBOX1」には「砂時計」の1〜30までのお話が収められている。引き続いて翌月には後半の作品31〜60話(最終話)までを収めた「DVDBOX2」が発売されている。このようにテレビ化やDVD化されたことで、さらに話題になり、ついに「砂時計」は映画化されることになった。2008年4月に東宝系にて全国で上映されたことは、記憶に新しいところです。
芦原 妃名子さんの「砂時計」は、どのような物語なのでしょう。この物語は主人公の植草杏(うえくさあん)が少女から大人へと成長していく過程での心の動きを細かく描写している。その物語の全体をとおして「砂時計」が柱となって関与して行くという構成になっている。
ストーリーとしては、植草杏が12歳のときに杏の両親が離婚してしまいますので、それを契機にお母さんの実家である島根県へ引っ越してきます。それまでの都会の暮らしから田舎に来たことで戸惑うことも多かったが、やがて北村大悟(きたむらだいご)いう近所に住む子と友達になり、しだいに田舎の暮らしに溶け込んでいった。ある日杏の母親(美和子)が職場で倒れてしまった。杏はお母さんに負担をかけすぎているとの思いから自分も仕事を探して、大悟と共に行った仕事先でさらに二人の友達を得ることになる。走行しているうちに杏の母親美和子が自殺をしてしまう。仁摩サンドミュージアムで母にかってもらった砂時計が特に強調されるシーンでもある。
杏と大悟は恋人同士の関係になって行くが、杏が高校3年になった頃転機が訪れる。杏の父親が杏を連れて東京へ向かい杏と大悟は長距離恋愛状態になってしまうのだった。こうした状況での杏の様子を含め杏の12歳のときから26歳になるまでの14年間を
「砂時計」を軸として描いた作品となっている。
映画版では主人公杏を「夏帆」さんが演じている(中高校生時代は松下奈緒)、大悟役は「池松壮亮」(中高校生時代は井坂俊哉)が演じ、母親の植草美和子を「戸田菜穂」が、父親の水瀬正弘は「風間トオル」が演じている。
この作品は、杏と大悟の恋愛が注目されるストーリーとなっている。やはり源氏物語の昔から恋愛ものは、多くの人々に好まれるところであって、そこへ琴ケ浜の仁摩サンドミュージアム「砂時計」をうまく配することで成功している。
このように、しっかりしたストーリーと好感の持てるヒーローを起用すれば、作品はヒットするといえるが、原作者の芦原 妃名子さんのような知性が簡単には恵まれないところに大きな意味があるのでしょう。